入試に役立つ小数の×算

「29×0.09」…「うーん」と少し尻込みする計算ではないでしょうか?

29×900の方がまだ感覚がつかみやすいと思いますが、少数の「0」の桁が膨らむ計算は嫌なものです。

一般のそろばん塾では「そろばんの試験で点数を取ることを目的に」機械的に指導をします。それは…

乗数・被乗数の桁数の合計が答の桁数になる。では小数が入ってくるとどうなるのか

9だと1桁、0.9だと一桁下がって0桁、0.09だと-1桁(便宜的にこのように説明)

結果的に冒頭の計算の「乗数・被乗数の桁数の合計」は「1桁」となる。だからこの答えは「2.61」となる

指導で重視するのは「261」の並びの部分になりがちだ、ということです。

当校では、得点よりも重視しているのが「概数」の考え方です。

つまり、261が264で不正解でも「2.64」であれば、私は「よくわかってるね」と褒めます

上記のように機械的な指導だけをすれば楽ですが、そこにもう一味付け加えます。

①「0.09はほとんど0.1だよね」

②「0.1をかけるのは10で割るのと同じだよね」

③「だから、答えは2.9に近い値になるよね」

これです。0.09が0.5や0.49の場合だと「答えは大体29の半分だよね」となります。

この0.1、0.25、0.5、0.9をかけることの意味を説明しておけば

小数が身近なものとなり、計算と生活、計算と勉強が近いものとなります。

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